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気をつけないと恐ろしい「終活詐欺」

 

『終活』という言葉、一度は耳にしたことありますよね。

ここ数年で、だいぶ認知されるようになってきました。

終活とは、死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備です。

 

死と向き合うことは、勇気がいることですよね。

ですが、残された時間をどう過ごすかを考えることは、自分自身にとっても、お子さんにとっても大切なことです。

 

≪終活のメリット≫

・自分の意思を家族に伝えることができ、老後の生活が前向きになる

・残り時間を把握することで、残された老後生活を充実させることができる

・遺産相続などのトラブルを避けることが出来る

 

 

では、実際に何をすればよいのでしょうか。

 

その1.エンディングノートを書く

 

 

エンディングノートといっても、書かなければいけない項目が決まっているわけではありません。

なので、書くことがいっぱいある人もいれば、全然書くことがない人もいます。

基本的に、「自分がいなくなったら家族が困ること、家族が知らないと困ってしまう情報」などを記載します。

 

最近のお葬式では、故人のプロフィールや経歴、人柄などを話すところもあります。

ですので、プロフィールや自分史、葬儀やお墓についての希望、その他気がかりなことを記載するのが一般的です。

法的効力を持たないため、遺産相続はできません。

また、死後の開封も自由にできます。

その代わり、生前にお願いしたいことなどを記載することが出来ます。

 

 

≪エンディングノートに書いておくと便利なこと≫

預貯金・口座番号・公共料金の自動引き落とし・マイナンバー・クレジットカード情報・年金番号・証券・諸々のパスワード(携帯・口座・クレジットカード・金庫など)・借入金やローン・延命措置の詳細・臓器提供・介護や医療方針・お葬式の希望・お墓の希望・など

 

しまってある場所や、死後何を支払い停止しなくてはならないのか、

自分が死んだあと、家族が困らないように事前に整理してあげることが大切です。

 

死後のことだけではなく、万が一アルツハイマーなどの病気で記憶が衰えていっても、家族が困らないように予め準備しておくことが大切です。

 

 

その2.遺言書を書く

 

 

遺言書は聞いたことがありますよね。

遺産相続を円滑にするための意思表示です。

 

遺言書には3種類あります。

・自筆証書遺言

・公正証書遺言

・秘密証書遺言

 

せっかく遺言書を書いても、無効になってしまうケースがあります。

 

・自筆証書遺言は手書き以外認められない

・秘密証書遺言は記載の不備で無効になることがある

・押印や日付の記載がない

・署名がない

・代筆

・公証人が2人以上いない状況で書いた

 

その他にも無効になるケースがありますので、遺言書を書く際は事前に確認をしましょう。

 

 

その3.お墓を決める

 

 

お墓にもいくつか種類があります。

 

・公営墓地

・民営墓地

・寺院墓地

・永代供養墓地

 

≪お墓を選ぶ際のポイント≫

・立地や設備環境

遠くても眺めの良い場所がいいのか、家族がお参りしやすいように近場がよいのか、駐車場が完備されているか、バリアフリー化がなされているか…など

 

・費用

主に「墓石代」「永代使用料」「年間管理費」がかかります。

墓石代は、石の種類によっても異なりますし、お墓の大きさでも変わってきます。

また、施工費も含まれます。

 

管理費は年に一度支払いますが、永代使用料は契約時の一度のみとなります。

公営墓地<民営墓地<寺院墓地の順に管理費は高くなります。

 

・宗教

寺院墓地の場合、宗派による制限があります。

寺院墓地を検討する際は、ご自身の宗派と寺院の宗派を確認する必要があります。

また、キリスト教の場合は教会が管轄となりますので、きちんと調べたうえで検討しましょう。

 

 

「終活」というものが、どういうものなのか少しはお分かりいただけたでしょうか。

 

では、タイトルにある「終活詐欺」とは…

 

 

一般的に終活詐欺というと、

葬儀代金の詐欺・盗聴・リバースモーゲージの詐欺などがあります。

 

・葬儀を安くできると謳い、事前に契約させ、亡くなった後に多額の葬儀代金を支払わせる詐欺

・大切な資産情報の盗聴

・家を担保に毎月年金がもらえるといって、その借入金が盗まれる。そして担保にしていた家まで失う詐欺

 

もちろん上記のような危険にも気を付けなくてはなりません。

 

 

それとは別に、エンディングノートの取り扱いにも注意が必要です。

 

先ほどエンディングノートを書きましょう‼

とお勧めしましたが、そのノートには大切な個人情報がたくさん詰まっているわけです。

 

つまり、そのエンディングノートさえ手に入れば、全てを網羅できてしまうということ。

名前、生年月日、預貯金、クレジットカードの番号、口座番号、暗証番号、印鑑や通帳・クレジットカードの保管場所など

 

『エンディングノートを奪われただけなのに…』

とんでもない被害にあう危険性があるんです

 

終活の準備として書くことは非常に有効的で大切ですが、そのノートの保管方法こそ、最も大切です‼

 

書き終わったら、必ずセキュリティのしっかりした場所に保管するか、

ご家族に預けるなどして、決して他人の手に渡らないように気をつけましょう。