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<床下断熱>と<基礎断熱>ってどう違うの?
壁の断熱は皆さん聞いたことあると思いますが、基礎の部分や床下にも断熱材が入っていることをご存知ですか。
床下断熱とは、1階床組の根太や大引きの間に発泡プラスチック系の断熱材を入れる工法です。
床下の断熱材より下には外気が流れています。
以前は基礎に換気口を設けて床下を換気していましたが、現在は基礎パッキンによって床下換気をするのが一般的となっています。
基礎断熱とは、基礎の外周部に断熱材を施し、床下を室内と同じ環境にする工法です。
<床下断熱><基礎断熱>共にメリット・デメリットがあります。
<床下断熱>のメリットとデメリットとは…
メリット1. 安定した施工
2000年より以前はほぼこの工法だけだったため、どの業者も施工しなれている
メリット2. 床の温度が安定
床のすぐ下に断熱材があるため、冬場の床が冷たく感じにくい
デメリット1. 気密性の確保が難しい
ユニットバス廻りや床を貫通する配管等の気密処理が難しいため、気密を確保しにくい
気密についての施工知識や技術が必要になる
<基礎断熱>のメリットとデメリットとは…
メリット1.気密性の確保
基礎の外周だけで気密化すればよいため、床断熱よりも圧倒的に気密施工が容易
メリット2.地熱により省エネ
一年を通して地中の温度は一定で、冬は外気より暖かく、夏は外気より涼しく、
基礎断熱であれば、床下が地熱の影響を受けるため、冷暖房の負荷を低減させる効果が得られる
メリット3.水道管の凍結がしにくい
床下が室内と同じ環境になるため、床下にある水道管が冬場凍結しにくくなる
デメリット1.建築直後の結露とカビ
コンクリートは建築してから2年ほどの間は湿気を放出
その湿気により床下で結露したり、カビが発生することがある
床下断熱と基礎断熱、共にメリットデメリットがありますが、
基礎断熱の場合、外周部分の気密化が容易に達成できるため、建物の隙間が少なく、
建物本来の断熱性能を最大限に発揮させることが出来ます。
そのため、大塚工務店では基礎断熱を標準仕様として採用しています。