ブログ
『本物の木材とは…Part2』
こんにちは
もう8月ですね
あっという間に夏休みも終わっちゃいますね
さて、先週に引き続き『本物の木材』についてお話ししたいと思います。
以前集成材について少しお話しましたが、みなさんはどこまでご存知ですか
『集成材』とは、木の断片を接着剤で接合して作った建材のことです。
最近では集成材を使うところが多くなり、「割れにくい」「強い」といったイメージが定着してきていますよね。
木を無駄なく使うための一つの手段として有意義な面もありますが、
無垢材ほど乾燥の技術を必要とせず、手間もかけずに済むという理由で重宝されています
しかし、木造住宅の本当の良さが現れるのは、技術と手間をかけて十分に乾燥させた、
良質な無垢材を使ってこそです
多くの集成材には、まだまだ大きな疑問や問題点が残されています
≪集成材における疑問≫
その1.木を接合している接着剤は安全なのか
集成材は乾燥を十分に行わずに貼り合わす為、強力な接着剤を使用する必要があります。
かつて強力なレゾルシノール系の接着剤を使っていたが、
パラホルムアルデヒドを使用しているため、人体に有害なホルムアルデヒドや、
廃材の燃焼時にはダイオキシンなどが発生
この弊害を改善するために、より安全なイソシアネート系の接着剤も使われるようになりました。
しかし、建物の完成後に剥離を起こすなど、接着力への信頼性が問われています
その2.強度と耐久性はどうなの
集成材で使われる木材は、乾燥が十分に行われていないため、
また、一本一本の木の特性が生かされることなく、柱・梁・土台など、
どの部分にも同じ集成材が使用されるため、確かな強度が確保されているとは言えません
さらに、イソシアネート系の接着剤は接着力が弱く、
構造材としては充分な強度を保つことはできません。
実際に集成材を用いた構造材が剥離したり、エアコンを使用している部屋の集成材の梁に
ひび割れが生じたりなど、安全性への信頼を揺るがす問題が起こっています
要するに、簡単にいうと、
接着剤の強度を上げれば人体に影響が出るし、弱めれば構造材に影響が出るということです。
図でも分かるように、
しっかりと乾燥させた無垢材が、
健康にも、環境にもよく、さらには耐久性に優れているのです
「住んでよし、環境によし、お財布によし」
あれ?
最近話題の都知事選みたいですね
みんなが気にせず使っているから…ではなく、
自分の目でしっかりと安全性を確認したうえで、決めていきましょう