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『本物の木材とは…Part1』

こんにちは爆笑
ついに梅雨明けしちゃいましたねアセアセ
ここからが暑さの本番ですね太陽
今年は長い夏になりそうですので、体調管理には十分注意しましょうプンプン

木の家にとって一番重要なことはなんだか分かりますか??

良質な木の無垢材を使い、その特性を適材適所に活かすことも非常に大切ですが、
その前に、材料となる木を十分に乾燥させることが最も肝心なんです!!

木は乾燥によって収縮・変形するものです。
良質な木でできた無垢材でも乾燥が不十分であれば、反り返り、ねじれ、
割れなどを起こし、建築後に大きなトラブルを招くことになります
ショボーン

十分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じることはありません。
時間の経過とともに固化し、強度がますます高まっていきます。

昔の大工さんは、木の乾燥と収縮の関係をきちんと心得ていました。
十分に自然乾燥させた無垢材を使い、棟上げの後もすぐには仕上げに取り掛からず、
数か月間空気にさらして、しっかりと乾燥させたのですひらめき電球

しかし現代では、建築にそれだけの時間をかける余裕がなく、
前もって人工的に乾燥させたものを使うようになりました。
その乾燥の度合いが大きなポイントになります。

木の乾燥の度合いを知るキーワードは、『含水率』です!!

では、ここでいう『含水率』とは何でしょう??

一般的に含水率といえば、
「100gの中に10gの水分が含まれていれば10%」という考え方をしますが、
木材の場合はそれとは異なります。
「完全に乾燥して水分を含まない木材を100として、それに水分が10加わった状態が10%」となります。

骨組となる構造材は、この『含水率』が20%以下であることがベストですキラキラ

木材の品質基準でもあるJAS規格では、「含水率18~20%」を乾燥材の規格としています。
木は、その水分が蒸発して含水率が30%を切るぐらいから、少しずつ収縮・変形を始めますびっくり
そして、ほとんど変形しなくなるのは、含水率15%~18%のときです。
したがって、無垢材の構造材としては、『含水率15%~18%』が安心の基準であるといえます。

ただし、「木の芯まで」の含水率が15%~18%に達していることが非常に重要です!!

例えば、含水率20%の乾燥材では、芯の部分の含水率がまだ30%であり、
くるいや反りなどを生じる危険性があります
ガーン
芯の部分までの含水率を20%にするためには、含水率を15%程度まで引き下げても、
くるいを生じることが多く、「含水率10%以下」を構造材の基準とした方がより安全です!


では、内装材も「含水率10%以下」であれば安心なのでしょうか
??

大気中の温度と湿度を基準にした、一般的に言われる「平衡含水率」に対して、
冷暖房を使用する室内の温度と湿度を基準に、木材が収縮・変形しない安定した平衡状態を
保つ含水率を「室内平衡含水率」といいますニコニコ

現代はエアコンの普及で、とくに冬場は昔よりも室内の温度が上がって
空気が非常に乾燥する傾向にあり、木材にとっては過酷な環境を作っていますアセアセ
このような状態でも木材が絶えることができ、不具合を生じないようにするためには、
含水率を10%以下にまで徹底する必要があるのです。

つまり、万全を期すなら、内装材は「含水率8%以下」が安心ということです!!

みなさん木の材料なら全て同じだと思っていませんか??

ちょっとの知恵で、こんなにも変わってくるんですよ口笛
同じ無垢材でも、しっかり乾燥させているものとそうでないものでは、
後々大きな違いが出てくるということです!!

建てる時に、そんな細かいことまで気が回らないよ!と言わず、
この些細なことに思える部分が非常に大事なんですウインク
何でもそうですが、細かいことの積み重ねです。
一つのピースが少しでもずれていると、のちに歪みとなり、崩れてしまいますガーン

「木材を使用してるから安心ですよ」
「無垢だからお子さんにもいいですよ
ね」


そんな言葉に騙されないでください!

しっかりと学んで知識をつければ怖くありません!!
人生で一番大きな買い物ですから、人の言いなりではなく、自身でも知識をつけて、
良いものを見分けられる目を鍛えましょうウインクキラキラ