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消費増税で何が変わる⁉
経済的・社会的な影響から延期になっていた消費税増税
昨年の年末に、ついに2019年10月に実施されることが決定しました。
2014年4月1日に5%から8%に増税したときは、17年ぶりに消費税増税があったこともあり、少し混乱がありましたよね。
中部不動産流通機構(中部レインズ)が発表している静岡県の新築戸建成約報告のある取引事例のデータによると、
増税前の2月に比べて、増税後は―16%と減少。反対に増税前の駆け込みで124%と跳ね上がりました。
この時は買い控えがなくなるまでに5カ月を要しています。
では、家はいつまでに建てれば8%なのでしょうか。
消費税増税の話が出ると、必ず話題になるのがリミットのお話。
2019年10月から消費税が10%になるということですが、通常のお買い物なら、勝手その場で商品を手にできるため、
施工される日の前日までという答えになりますが、家を建てる場合、完成して引き渡されるまでに時間を要しますよね。
この場合、請負契約締結日がポイントになってきます。
増税前の半年前3月31日までに請負契約を行なえば、現在の税率8%が適用されます。
ただし、マンション・建売住宅の場合は、9月30日までに引き渡しを受ければ大丈夫です。
10%になっても「住宅ローン減税の延長」があるから、変わらないんじゃないの?
住宅の取得は消費税の影響で購入が落ち込むとそのマイナス効果が景気に大きなダメージを与えるため、
政府は住宅取得補助に関して手厚い助成制度を打ち出しています。
その① 住宅ローン減税の延長
その② 住まい給付金の拡充
その③ 住宅エコポイント
①の住宅ローン減税の延長は、非常にメリットが大きいと思います。
年間40万円を上限に10年間で最大400万円の税額控除が出来るのに加えて、
その期間を3年延長して消費増税分の2%を補うかたちで還元が受けられるようになります。
また、②の住まい給付金は、現在収入額の目安が510蔓延の人を対象に30万円の給付を行なっていますが、
775万円を対象に最大50万円が給付されるようになります。大幅に引き下げられたため、対象となる人もかなり増えると思われます。
そして③の住宅エコポイントは、一定の省エネ基準を満たした住宅の購入やリフォームに対して付与していたエコポイントを、
今度は耐震性や子育て世帯の家事負担を軽減するリフォームなどにも付与するようです。
駆け込み需要で反動が起きる⁉
住宅ローン控除で税金が返ってくるのは11年目以降というのがポイントになります。
つまり、国曰く「11年後以降に返すから、信じて、安心して不動産買っていいですよ」ということです。
一般的に考えても「ん??」と思いませんか?
例えば、家電量販店でテレビを購入しようと思っています。
A店は8%、B店は10%なのですが11年目以降に3年間にわたって2%分をキャッシュバック。
さて、どうでしょうか。
このB店を信用して、安心してテレビを買いますか?
それとも、A店で購入しますか?
一般的に考えて、11年目以降のキャッシュバックは信用ならないですよね。
同じ商品なら、おそらく多くの人がA店を選ぶはずです。
住宅も同様、やはり駆け込み需要は少なからず起こると予想されます。
でも、踊らされないで‼
住宅購入の場合、さまざまな手続きが発生するため、それらの多くに消費税がかかります。
そのため、どちらがお得かと問われると増税前に購入するほうがお得です。
ですが、消費税のほかにも、相続税など他の税制や建築資材価格の動向、金利などにも影響されるため、増税前に駆け込みで買うこと=正解とは言えません。
マイホームは一生に何度も買えるものではありません。
お子さんの学校の都合もあるでしょうし、準備や下調べも必要です。
焦って決めることではありませんので、どういう家にしたいのか、どこに建てたいのか、どんな間取りにしたいのか、
今不便に思っていることは何なのか、収納はどれくらい必要なのかなど、家族で話し合って決めましょう。
せっかく大金を出してマイホームを購入するのですから、後悔のないように、納得のいく家づくりをしてほしいと思います。
増税で焦る前に、まずはお家づくりのプランニングから始めましょう‼
調べてみると、案外知らなかったことや、今まで見たことがなかった機器などに遭遇できますよ。
選択肢は日本だけではありません。また、ハウスメーカーだけでもありません。
当たり前を当たり前と思わず、いい暮らしに必要なことはトコトン探してみてください。
探し始めると、結構楽しいものですよ。