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知って得する「断熱」と「健康」の関係性

以前このブログで、住宅業界における2020年問題を取り上げました。
まだ読んでいない方は、ぜひこちらから

 

その中で、ZEHのお話をしました。

 

 

ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとったものです。
エネルギー消費量が正味ゼロの住宅のことを言います。

 

分かりやすくいうと、

 

こういうことです。

 

図からもお分かりのように、

ZEHには3つの備えが必要となります。

 

 

今回は、そのうちの一つである「断熱」が、いかに健康に影響を及ぼすかをお話しします。

 

 

生活の基本は昔から「衣食住」にあるといわれています。
「食」に関しては、非常に関心度が高いですが、「住」に関してはどうでしょうか。

 

「住」でよく取り上げられるのが「シックハウス」というネガティブワードばかりです。
確かに大切なことではありますが、「住」とはそれだけではないんです。

 

温度・湿度・音・光などの様々な要素が「住」の中には存在します。

 

 

 

「冷えは万病のもと」

と昔から言われているように、体が冷えることで全身の不調として現れてきます。

 

頭痛
肌荒れ
肩こり
疲れやすい
だるい
風邪をひきやすい
胃腸の不調
食欲不振
腰痛
便秘
下痢
生理不順
生理痛
不眠
むくみなど

 

ヒートショック以外にも、実はこんなにも多くの不調を招く恐れのある「寒さ」

 

人間には快適に生活するために適した温度と湿度があります。

 

夏の場合 室温25℃~28℃ 湿度55%~65%
冬の場合 室温18℃~22℃ 湿度45%~60%

 

季節によって適温が異なります。

 

 

インフルエンザは、湿度50%以上になると激減するといわれています。
風邪ウィルスは、15℃~18℃以下で活発になり、湿度40%以下になると空気中に漂います。
熱中症は、28度以上70%以上でなる危険性があります。

 

また、お肌によい湿度というのもあり、60%~65%といわえれています。
湿度50%を下回ると、お肌がじわじわと乾燥しはじめます。

 

眼精疲労の原因の一つであるドライアイも、50%以上の高めの湿度にすることで予防ができます。

 

更に、冷えは不眠の原因にもなります。
良質な睡眠をとるためには、冬は室温16℃~19℃湿度50%~70%が理想的とされています。

 

春先つらい思いをしている人が多い花粉ですが、乾燥していると花粉は舞い上がります。
湿度を上げて舞い上がりを防ぐことで、症状を和らげることが出きるかもしれません。

 

また、カビやダニは湿度59%以下にすることで繁殖を減少させることが出きるといいます。
室温20℃~30℃湿度70%以上、よどんだ空気が揃うと繁殖してしまうため、適した室温と湿度を保つことが大切です。

 

 

 

ここまで読むと、湿度と気温を管理すればいいんだから、「断熱」とは関係ないじゃん!
と思うかもしれませんが…

 

果たして本当にそうでしょうか。

 

部屋全体を一生懸命暖めても、その温かい空気がどんどん外へ逃げて行っては意味がないですよね。
古い家だと隙間風が入ってきたりと逃げ道が明確ですが、実は現代の家でも、逃げ道はあるんですよ。

 

 

まずは、

約半分以上の熱は窓から出て行ってしまうといわれています。
ひと昔前の大抵のご家庭は、一枚のガラスですよね。
ですが、北海道など寒い地域では寒さを凌ぐために、窓はペアガラス以上になっています。

また、サッシからも冷気が入ってくるため、熱が伝わらない樹脂サッシを使用することで更なる断熱効果が期待できます。

 

更に、

壁の中には断熱材といって、字のごとく熱を遮断する材料が入っています。
しかし、大抵の断熱材はグラスウールといって、ある程度の大きさの塊になっていて、それを壁に埋めていきます。

 

隙間なく密閉できればいいのですが、配線、通気口などの間にどうしても隙間ができやすく施工品質のバラツキが大きくなります。

せっかく壁中に断熱材を入れても、その所々に隙間が空いていたら話にならないですよね。

 

そこで大塚工務店では隙間なくたっぷり入れることが出きるセルロースファイバーをおススメしています。

断熱材(セルロースファイバー)は、熱を遮断するだけでなく、防音・防虫・難熱にも非常に優れています。

 

余計な音は、睡眠の質を低下させてしまいます。
隣近所の人の話し声、車などの騒音、そういった外の音をできるだけ室内に取り込まないことが大切です。

 

また虫と一言でいっても沢山の種類がいますが、ダニやカビ、シロアリなどは、人間の健康・住宅の健康と密接に関わっています。
喘息やアトピー性皮膚炎になったり、シロアリに家を蝕まれたり。
そうならないために、きちんと防虫することが、快適な「住環境」を作るうえで非常に必要です。

 

室内の「寒さ」はヒートショックの問題だけでなく、私たちの身体と密接に関わっています。

お医者さんの世界では、病気と健康の間に「未病」という言葉があるそうです。

これは、検査で異常が見つからず、病気と診断されないが、健康ともいえない状態のこと。

 

つまりこの「未病」こそが、体の不調なのです。

これを放っておくと、病気になるということです。

室内を快適な温度に保ち、「未病」をなくして健康に過ごすためにも、「断熱」はとっても必要不可欠なものなのです。