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虹には色んな意味がある?
先週の3月1日(木)
雨上がりの朝、大きな虹がかかっていました。
この写真は、「珍しくでっかい虹がででる!」とはしゃいだ社長が撮った渾身の一枚です!
雨上がりの空をふと見上げた時、虹がキレイに架かっていると、ラッキーな気分になりますよね。
ところがそんな心和ませる虹も、国が違うと必ずしも「虹」=「良いイメージ」とは限らないようです。
虹の語源には諸説あるようですが、
「万葉集」では虹は「ヌジ」、日本霊異記では「ニジ」とあり、
池や沼にいる主(ぬし)の語源と一緒だという説があります。
昔の人は、虹を恐ろしい霊物に例えていたのでしょう。
古代中国では、虹(こう)と呼ばれ、空に横たわる龍の一種とされていたようです。
虹が大地から天に昇る龍のように見えたのか、空に横たわる龍のように見えたのかは定かでないですが、
虹は決して指さしてはいけない不吉なものとされていたようです。
これがヨーロッパ諸国になると、俄然ラッキーな象徴として捉えられることが多いようです。
ドイツの伝承では、虹の根元には金のカップがあるとされています。
虹は水を飲みに天から現れるのですが、虹が水を飲んでいる間に虹の根元に辿り着ければ、
そのカップを手に入れることができるのです。
一生、持ち主に幸運をもたらし、手放すとたちまち不幸に見舞われるというカップ。
フランス、ブルガリアでも同様の話があります。
ユダヤ・キリスト教文化では、聖書において虹が出てきます。
聖書の中での虹は「平和を約束する」という、神のメッセージなのだとか。
仏教文化圏においても、虹を神聖な象徴とする文化があります。
仏教では、釈迦が天上界から降りてきた際に、虹が関わっているという伝承があります。
仏教国のブータンなどでは、虹と聖者を結びつけて、解釈すると聞いたことがあります。
そのほかにもたくさんの伝承があるようですが、昔から吉凶両方のイメージで捉えられてきた虹。
虹のメカニズムが解明されている今でこそ、美しいものとして鑑賞できますが、
昔は畏怖の対象として、恐れ、また崇められてきたのでしょうね。
大気が不安定になりやすいこの時季こそ、たくさんの虹を見る絶好のチャンスです。
たまには大空を見上げ、運気のUPとともに毎日を楽しく過ごしましょう!