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消費税増税だけじゃなかった!知っておくべき住宅の2020年問題!
消費税は2014年4月に5%から8%へと引き上げられた時点では、2015年10月1日に10%に引上げ実施予定でしたが、
その後2019年10月まで先送りになりました。
2018年になったばかりだから、まだまだ大丈夫~と思っていませんか。
実は、住宅は計画してから入居までにおおよそ11か月かかります。
・プラン作成(約3か月)
・見積や請負契約(約1か月)
・詳細や仕様打ち合わせ(約2か月)
・工事期間(約5か月)
上記だけで約11か月かかります。
ですが、これは土地がある前提ですよね。
つまり、土地探しからとなると、1年以上かかるということです。
1年以上かかることを想定した場合、余裕をもって2018年夏頃が目安になるのかなと思います。
その時期が近づくと、あなたの身にどんなことが起こるでしょう。
・どっちにしろ買うなら、少しでも安い時に買いたい!という気持ちが湧いてくる
・それと同時に、焦りが出始める
・いいタイミングで住宅会社から広告が入ってくる
もちろん、少しでも安く!と思うのは当然です。
人生において、こんなにも高い買い物は最初で最後でしょうし、
お子さんがいらっしゃるご家庭は、まだまだお金がかかるので少しでも出費は抑えたい!
ですが、、、
焦る気持ちに、ちょっと待ったぁぁぁ!!!
消費税が上がるからといって、焦ってすぐに家を建てようとするのは待って!!
実は、2年後の2020年に「住宅の省エネ基準の義務化」が予定されているんです。
え?それが私たちの生活と何の関係があるの?と思っているあなたへ
過去の「耐震基準」を例に見ていきましょう。
1981年に耐震性の義務化が行われました。
すごーく簡単に分けてしまうと、こんな感じです。
これにより、一定の基準に満たない家は建築ができないようになりました。
もし、1980年に旧耐震基準の新居を建てたとしましょう。
仕事の都合上、その家を売らなくてはならなくなりました。
旧耐震基準の家と、新耐震基準の家
どちらの方が高く売れるでしょうか。
家を担保にお金を借りようとしたとき、
1年の築年数の違いしかないのに、旧耐震基準の家と、新耐震基準の家、
どちらがプラスだと思いますか。
この質問はあくまでも仮説ですが、既に義務化されると分かっているのであれば、
その基準に合わせておいた方が良いということです。
突然決まったことなら仕方がありませんが、今回の「省エネ基準の義務化」は既に決まっています。
では、2020年の省エネ基準の義務化とは、一体どのようなものなのでしょうか。
その前に…
日本の断熱は、海外に比べて高いと思いますか。
それとも低いと思いますか。
実は、日本で一般的に流通している断熱性能は海外(断熱先進国のヨーロッパと比較)から見ると牛などの家畜小屋レベル。。
1970年代まではどちらも「無断熱」でしたが、オイルショックを機に、どんどん家の断熱化が進み、今では桁違いです。
東日本大震災後、日本でもようやくエネルギー使用のあり方から、住宅の省エネ化が求められるようになりました。
2020年に省エネ基準の義務化されるということは、
つまり2020年以降に建てる新築住宅および建築物は、すべて「ZEH」になるということです。
このブログを継続的に読んでくださっている方は、あぁぁぁ!!と思ってくださったと思いますが、
今回初めてという方もいらっしゃるので、説明します。
「ZEH」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとったものです。
エネルギー消費量が正味ゼロの住宅のことを言います。
「ゼロエネ住宅」とも呼ばれています。
『ゼロエネ住宅っていうなら、太陽光をのせて、ぜーんぶまかなえばそれでいいんでしょ!なんだ簡単じゃん!』
それは違います。
しっかりと断熱を施し、エネルギー消費量を基準値以下に抑えなければなりません。
ここがポイントなんです!
つまり、ここでいう省エネ基準の住宅には、この3つが必要なんです。
・断熱
・省エネルギー
・創エネルギー
そのために弊社では、
①断熱材を隙間なくたっぷり入れる(セルロースファイバー)
②窓・サッシを高性能なものにする(多層ガラス+樹脂サッシ)
③照明を高性能なものにする
④上手に太陽光や熱など自然を取り入れる
⑤浴槽を高性能なものにする(高断熱浴槽)
⑥給湯器を高性能なものにする(エコキュート)
⑦家電を最新ものにする
⑧太陽光をのせる。
ということをオススメしています。
これは一例ですが、これだけ見ると、なんだか設備にお金がかかりすぎて手が出ないわ…
と思ってしまうかもしれませんが、そんなことありません。
きちんと断熱・省エネ・創エネすることで、節約にもつながります。
また、国から補助金も出ています。
年度予算により変動があるため、30年度の補助額は検討中の数字にすぎませんが、
指定の条件を満たした場合、最高で115万円であると環境省と経済産業省から発表されています。
この補助金を受けるためには、建築業者の「ZEHビルダー登録」というのが必要となり、
どこの業者でも申請できるわけではありません。
また、2020年はオリンピックという最大級のイベントが待ち構えています。
オリンピック開催にあたって、現在職人があらゆる建物の建設に駆り出されています。
人手不足になっている現状がありますので、くれぐれも業者選びには気を付けましょう!