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家を建てる際『地盤』が最も重要だった!?
家を建てる際、必ず必要となるのが『土地』ですよね。
では、土地を購入する際、どんなことに気を付けますか
以前このブログでもご紹介していますが…(2016年4月6日UP)
「土地の購入で気をつけたいこと」
①近隣の土地相場
②土地の安全性や地盤
③日照・通風・雨量等の環境面
④周辺環境
⑤周辺施設
簡単にまとめると、こんなところでしょうか
お子さんがいらっしゃるご家庭は、近くに公園や保育園、幼稚園、小学校などがあるか
その後、仕事復帰されるお母さんは、近くに託児所があるか、家-託児所-会社の区間にスーパーがあるか
その家庭のライフスタイルによっても、周辺に欲しいものは異なります。
しかし、いくら周りの環境が良くても、一番大切なマイホームを支える地盤がダメだったら…
耐震性、耐久性をいくら高めたとしても、土地が軟弱地盤だったら…
まったく意味がなくなってしまいますよね
もちろん、生活するうえで周りの環境はとても大切です。
しかし、「生活する」という意味において、『地盤』は最も大切なことなんです
そもそも、地盤が悪いと、何が起きるのでしょうか
不同沈下により、下記のような症状が出てきます。
●窓やドアの開け閉めが困難になる
●外壁にひび割れが生じる
●擁壁にやブロック塀にひび割れや目地に上下前後のずれが生じている
●道路や側溝などにずれが生じている
つまり、不同沈下により、家に歪みが生じているということです。
これでは安心して生活できないですよね
このようにならない為にも、土地選びは『地盤』が大切です
では、『地盤』に気を付けるためには、どうすればよいのでしょうか
≪チェックポイント≫
その1.土地の履歴を調べる
その土地が、どのような用途で使われていたかを知ることは、『地盤』を把握するうえで重要なポイントになります。
住宅として使用していたのか、はたまた水田を埋め立てたのか、雑木林を伐根したのか、盛土したのか。
『地盤』を把握するうえで、土地の歴史は切っても切れません。
その2.先人への聞き込み調査
土地の歴史を知る上で重要なのは、近所に住まわれている方です
特にご年配の方は、いろんな情報を持っていらっしゃいます
その地名の由来や、その土地が昔どういった使われ方をしていたのか。
それだけでなく、昔その土地でどういった天災があったのかなど、長年その地に住んでいるからこそ知りえる情報がたくさんあります。
ただ、あくまでも人間の記憶なので、すべてを信じる必要はありません。
情報の一つとして、頭の片隅に入れておきましょう。
その3.敷地だけでなく、大きな視野で捉える
購入を検討している土地だけでなく、その近くに川が流れているか、山の上なのか、谷地なのか。
谷地であると、大雨の際土砂崩れの危険がありますし、川が近くを流れていると氾濫の恐れがあります
そういった周りの環境も確認しましょう
先人に聞くと、「昔は土砂崩れが多く、その場所には家を建ててはならないと言われていた」など、経験に基づいたお話も聞くことができるかもしれません
その4.地名の由来を知る
地名に隠されたメッセージは地盤を読み解くうえで非常に重要なポイントとなります。
過去に自然災害などを経験した土地には、特定の文字を含んでいる場合がります。
例えば、新潟県中部に五十嵐川(いがらしがわ)や五十嵐浜(いがらしはま)があります。
五十嵐川は古くから氾濫の多い川といわれており、「イカラシ」=「イカリ」で、溢れるという意味を持つそうです。(あくまでも一つの説ですが…)
しかし、このように現在も川の名称や地名として残っているケースばかりではありません
地名が消えていることがあります
特に新しく造成された分譲地などは、本来の地名が改変され、「〇〇台」や「●●ニュータウン」などになっている場合があります
これらの場所も、古くから呼ばれていいる地名があるはずですので、一度調べてみるとよいでしょう。
その5.構造物の変状を見落とさない
購入する土地の周りには、様々な構造物が存在しますよね
土留め擁壁やコンクリートブロック塀、側溝などに亀裂やズレが生じている場合、地盤の影響を受けている可能性があります
その他にも、電柱の傾きや道路の浪打ちなど様々なところに軟弱地盤が原因で発生する変状がありますので、そのポイントを見逃さないように気を付けましょう。
これらのポイントを踏まえたうえで、『地盤』がしっかりしているかどうか、慎重に判断しましょう
決して焦ってはいけません
「他にも検討している方がいて、正直早い者勝ちですね~」などと言われても、買うのは一生ものの家を建てる大切な土地です
広い視野で、よく考えたうえで、決断しましょう