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梅雨前に知っておきたい外壁の豆知識
キッチンの使い勝手や、部屋の間取り、水回りなど、室内のことは結構気にする方が多いですよね
あぁここリフォームしたいなぁとか、
新しくしたいなぁと思っている主婦の方も多いのではないでしょうか
しかし、外壁のことはどうでしょう
そろそろ外壁がダメになってきたなぁ、外壁塗り替えないとなぁと気にかけていますか
外から客観的に自分の家を見る事なんてなかなか無いことなので、気が付きにくいですよね
しかし、傷んだ外壁を放っておくと、雨などの侵入を防げなくなります
そうなんですっ
つまり、梅雨前までに手を打っておかないと、雨が侵入してきてしまいます
大切な家を守るために、外壁塗装も大事なんです
しかし、外壁塗装はかなりのお金がかかります
具体的な工事時期を予期していなかった場合、予算を用意しづらい事もありますよね。
予算がないからといって、決してやってはいけない事があります。
≪やってはいけないこと≫
1.予算がないから外壁塗装をしない
外壁が劣化しているにもかかわらず、塗装をしないのは絶対にNGです
クラックやコケ、カビ、チョーキング現象など、目に見える劣化がある場合は、
おやもしや塗り替えの時期かしらと気が付くことが出来ます。
※チョーキング現象とは、壁に触れると手に白い粉がつく現象のことを言います。
しかし、クラックや汚れなどが見受けられない場合、危機意識を持つことは難しいですよね
外壁塗装を10年以上していない場合、紫外線や雨風で塗膜が劣化し、保護されていない外壁がむき出しになってしまいます。
その状態で更に放置してしまうと、今度は外壁そのものが劣化してしまいます。
期待耐用年数は、家が建っている気候や使用している塗料によっても異なります。
簡単にご紹介するとこんな感じです
外壁以上に強い紫外線を浴びている屋根は、かなり過酷な環境にあるため、外壁よりも劣化しやすいと言われています。
クラックが入っていたり、塗膜がなくなってしまっていることで、水が屋根材の中まで侵入し、雨漏りの原因になる場合もあります
外装塗装しないにしても、定期的に点検し、メンテナンスすることをオススメします
2.格安業者に依頼する
中には、通常よりも安い金額で工事を請負う会社も存在します
または、お得なセット価格を売りにしているところもあります
元の工事代金が高額なため、少しでも安ければ安いに越したことはないですよね
その気持ちは痛い程分かりますが…
過剰な利益を上乗せしていない限り、基本的に安くすることはできません。
それでも安くとなると、やはり必要な部分を削る他ありません
つまり、格安業者がなぜ安くできるのかは分かりますよね
にもかかわらず、多くの人が騙せれてしまうのはなぜでしょう。
≪格安業者のうたい文句≫
・大量仕入れすることで材料費を安く抑えている
・訪問営業などを削り、人件費を安く抑えている
一見納得してしまいそうな理由ですが、塗料は大量に購入したからといって、そう安くなるわけではありません
メーカーからの仕入れ価格はほぼ同じです。
また、訪問営業なども最近ではあまり見かけませんよね。
どの会社も最近はネットや広告で集客をしているケースが多いです
それ以外に安く施工する方法としては…
・足場の金額を安く抑えるために施工期間を短くする
・安い塗料を買ってきて必要以上に薄める
・プロではなく、バイトを使って施工する
・業務用の高圧洗浄機ではなく、家庭用の高圧洗浄機を用いる
などが挙げられます。
しかし、どれを見ても手抜き工事としか言いようがないですよね
格安といっても、家庭にとっては決して安い金額ではありません
それなのに、知識や経験もないアルバイトの人が外壁塗装をしていたら…
怒りで震え上がりますよね
それだけではなく、安かろ悪かろで行なうと、再度早い段階(10年以内)で塗装し直さなくてはなりません
そうならないためにも、安いだけで内容が伴わない業者に依頼するのはやめましょう
3.相見積もりをとって、値切る
相見積もりとは、複数業者に見積もりを依頼することをいいます。
電気やさんのチラシのように、こっちはこれだけ安いんだから、同じかそれ以上安くしてよと言ってしまうのはNG
外壁塗装工事においては、お客様の家の家材、旧塗料で何が使われていたか、外壁の劣化状況はどのようなものかなど、様々な要因から必要な経費を算出し、必要以上の利益を上げずに相場通りの予算で工事を行うのが良い外壁塗装業者といえます。
何が言いたいかというと…
優良な塗装業者は、初めから適切な金額を見積もりとして出しているということです
それなのに値切ってしまうと、2.でお話ししたように、必要な部分を削って安くする以外方法がありません。
例えば、
・2度塗りするところを1度塗りにする
・高圧洗浄を短時間で済ませす
・足場の使用を短くするために無理に工期を短くする
・必要な人件費を削る
このように、本来は必要な工事や経費にも関わらず、削ってしまうことになります。
無理な値引き交渉は、お互いのためになりませんので、避けた方が良いでしょう
4.焦って契約
よくあるのは、
「今すぐ外壁塗装をしないと雨漏りして住めなくなりますよ」
「そうなってからでは手遅れですよ」
「そうなる前に今すぐ塗装しましょう」と契約を煽ってくるケースです。
しかし、よく考えてみてください
今すぐやらないと雨漏りするってことは、もう既に雨漏りしててもおかしくないですよね
なのに、現在雨漏りしていないということは、まだ現状そこまでではないということです。
実際、外壁の状況はゆっくりと変化していくため、急激に状況が変化することはほとんどありません。
その他にも、テレビ通販のように、「今すぐ契約していただきますと、50万円値引きの特別価格」と言って、即日契約を煽るケース。
または、「モニターとして特別に安くやらせていただきます。」といったケース。
腕があって自信のある業者であれば、お客様を煽るようなことはしません。
外壁の勧誘があった際は、即答せず、家族に相談する時間を設けることをオススメします
5.低品質の材料を使用する
どうしても予算と折り合いがつかない場合、品質を落として塗装すればいいと考えがちですが、そこにも落とし穴があります
グレードの低い塗料は耐久性が低く、長い目で見たときに、余計お金がかかってしまうことがあります
一番人気があるシリコン塗料(30坪で約87万円)は、確かにアクリル塗料(30坪で約60万円)よりは高額で、予算は多少上がります。
しかし、耐用年数はアクリルが5年なのに対し、シリコン塗料は倍の10年~15年。
つまり、総合的に考えると、そう高いものではないということです
また、外壁塗装工事の全体割合をみると、塗料が占めるのは約2割~3割程度。
全体の工事費用から考えると、塗料費用を削ったからといって全体の金額はさほど変わりありません
予算とグレードを考えながら、出来る範囲で、出来るだけ長く外壁を保護してくれる塗料を選ぶようにしましょう
6.工事の工程をはぶく
結果からいうと、工事の工程をはぶくと数年で塗料が剝がれてしまうことがあります。
必要な工程を省いてできるだけ低予算でしようとすると、塗料がしっかりと外壁に密着せずに数年で外壁がはがれてしまうという失敗などを招く恐れがあるんです。
格安業者が工程を省くのはもちろんNGであり、気をつけなくてはなりませんが、それ以外にも安く済ませたい一心で、コーキング作業をDIYで行なったり、高圧洗浄をしなくてよいと言ったり。
どの工程を省くかは問題ではありません。
どの工程も全て必要な作業であるということです。
目先の金額に捉われず、プロである業者にお任せするようにしましょう
7.部分補修
「屋根だけ」 「外壁だけ」 などの部分補修はかえって高くついてしまします。
外壁塗装を行う時は基本的には外壁、屋根と合わせて工事するのが一般的で、その方が足場代などをまとめることが出来るので安く済ませることができます。
逆に外壁だけの塗装、屋根だけの塗装、コーキングの交換だけで工事を終わらせようとすると、外壁のみの工事の為に足場を組み、屋根の寿命が来た時に屋根のみの塗装の為に足場を組む必要があるので、単純に2倍の足場代がかかってしまいます
外壁と屋根で違う塗料が塗られている場合は、塗る時期が異なるということがありますが、基本的には外壁も屋根も同じ塗料を使用するため、同時に塗り替えすることをオススメします
また、同時に塗ることで色ムラがないというメリットもあります
8.知識不足でのDIY
ここ数年DIYが流行っていて、女性でも工具を買いそろえてチャレンジしている方もいらっしゃると思います。
ですが、知識のない素人が簡単にできる代物ではありません
プロなら2週間で終わる工事が、素人で少人数でやるなら三ヶ月~半年以上の時間がかかりますし、プロなら10年もつ塗装が、素人が塗ることで塗りムラが発生し数年後にもう一度塗らなくてはならないなど、メリットは安く外壁塗装を済ませられるという事以外ほとんどありません
また、最悪の場合、足場から落ちて命を落とす危険性があります。
命をかけてまでする事ではないですよね
餅屋は餅屋、プロにお任せするのが一番だと思います
確かに金額が安い方が家計にとってはありがたいことですが、
だからといって目先の金額に騙せれないようにしましょう