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家を建てる際の≪信頼≫とは何か
一生に一度の高額商品である家を購入する際、
あなたは何を基準に依頼先を選びますか
一番高価な買い物ですし、大切な家族が毎日生活する家
万が一、その判断を誤ってしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます
それがすぐに気が付く範囲ならまだいいですが、
何十年も経過してから欠陥住宅であることが判明した場合、
既に業者はなく、保証もしてもらえないという悲惨な状況に陥ってしまいます
家を建ててから数十年後、依頼した会社は既になくなっていて、
家に不具合が生じてるのに、どこに頼めばいいのか分からない
こういったケースで悩まれている方が結構多いのが現状です
また、依頼先が現状存続していたとしても、メンテナンスを行なえる会社かどうかは、
数年して見ないと分かりませんよね。
それに何より、夢のマイホームを建てるわけですから、
納得のいくものを手にしたいですよね
まぁ本来は、それが当たり前のことなんですけど…
首題にもありますが、
そもそも【信頼できる会社】とはどんな会社のことをいうのでしょうか
・一度は耳にしたことがある会社
・CMを頻繁にしている会社
・大手企業
・ネットの評価が高い会社
・何十年も存続している会社
あなたは、どの会社を【信頼】しますか
また、その理由は何ですか
CMをたくさんやっている会社は、それだけ広告費をかけているということですよね。
つまり、広告費に何億もかけれるということは、それだけ利益があるということですよね。
ということは、皆さんが払う金額にそれだけ上乗せされているということにはなりませんか
また、大手企業=倒産しない という論理はこのご時世通用しないですよね
銀行が倒産してしまう時代です。何があるか分かりません。
それに、大手だと担当者が年一回の異動でいなくなってしまう可能性が高いですよね
会社に顧客データが残っていたとしても、深い関係性を築くことはなかなか難しいです.
しかし、大手企業であればシステマティックに、大量生産ができ、コストを抑えることもできるかもしれません。
このように、考えれば考えるほど、何がいいのか分からなくなりますよね
では、そもそも【信頼】とは
【信用】と【信頼】の違いってなんだかご存知ですか
「信用取引」とは言いますが、「信頼取引」とは言わないですね。
逆に、「信頼関係」とは言いますが、「信用関係」とは言いません。
【信用】とは、実績や成果物を作成し、その出来栄えに対しての評価のことをいいます。
そのため「信用」するためには、実績や成果物が必要不可欠です。
この実績や成果物といった、過去の業績に対して「信用」するということになります。
【信頼】とは、あらゆる過去の実績や業績、あるいはその人の立居振舞を見たうえで、
「この人ならこの仕事を任せてもちゃんとしてくれるだろう」とか「この人なら私の秘密を打ち明けても大丈夫だろう」など、その人の未来の行動を期待する行為や感情のことを指します。
もちろん「信頼」するためには何らかの根拠が必要なので、その根拠を見たうえで、未来を「信頼」するということになります。
ここまで聞くと、おやと思いませんか
【信頼】とは将来を見据えたうえの言葉ということに、ドキッとしました。
そして、信頼の下に、信用というものがあって、初めて信頼できるってことですよね。
こんな感じでしょうか。
もっと深堀していくと…【信用】は、その人の過去の実績や成果といった物理的なものに対して「これなら大丈夫」と思うこと。
つまり、ものを評価する人が、ものを作った人に対して向ける気持ちです。
それに対して【信頼】は、その人の実績や過去のふるまいを見たうえで、人間性や習慣、感覚など目に見えない部分に対して「この人なら期待に応えてくれるだろう」と思うこと。
つまり、気持ちに対して気持ちで答えるということです。
このように図にすると分かりやすいですよね。
「信用関係」と言わず「信頼関係」というのは、互いに思い合ってるからこそ成り立つということですね
【信頼】という言葉の意味が分かったところで、本題に戻りましょう
家を建てるうえでの≪信頼≫とは何ですかという問でしたよね。
信頼の意味から先ほどの項目を考えてみると、
・一度は耳にしたことがある会社
→ 耳にしたことが有るだけで、成果や実績が分からない
→ そもそもの土台が怪しい
・CMを頻繁にしている会社
→ 実績や成果物はある程度見て取れるが、人柄??
→ 誰が担当者になるか分からないし、その人が工事をするわけではない。
→下請けの顔や人柄までは分からない。
・大手企業
→ 大手というだけで、これも上記と同じ
・ネットの評価が高い会社
→ 実績や満足度は見てわかる
→ 期待が持てるかもしれない
→ しかし実際とは異なるかもしれない
・何十年も存続している会社
→ 何十年も潰れずにあるということは、ある程度実績がある。
→しかし人柄までは分からない
どれも≪信頼≫するまでには至らないですね
会社・企業として【信用】できたとしても、実際に家を建ててくれるのは大工さんなどの職人さんです。
その職人さんたちを≪信頼≫できるかということが問題なのです
上記でも少し書きましたが、大手企業の場合、下請けに仕事を依頼するケースが多いです。
良い下請けに当たればいいですが、もし最悪な下請けに当たってしまったら
それを確認することはできないですし、その人たちがどんなパフォーマンスをしてくれるのかは分からないですよね
仕事の出来とは、きちんと正確に創ることはもちろんですが、美的感覚が自分と合うかということも大きなポイントになります
例えば、コンセントのカバーやトイレの上の換気口のカバーがほんの少し傾いている…とか。
全く気にならない人もいると思いますが、私はすごく気になります
水平器できちんと計ってよ。。と思います。
納まりが綺麗かどうかってかなり大切だと思いますよ。
建てる側と同じ気持ちで、自分の家を建てるのと同様の気持ちで建ててくれているかどうかで、パフォーマンスは変わってくると思うんです。
そういう人に自分の家を任せたいと思いませんか。
その人と出会った時、初めて≪信頼≫という言葉が出てくるのです
次回は、工務店の選び方について