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『イギリスのEU脱退が、日本の住宅ローンに与える影響とは』
こんにちは
世界中を震撼させたイギリスのEU脱退の決定から早一週間
ファッション業界からも嘆きの声が続々と届いています
アナリストは今回の結果を受け、ドルやユーロに対するポンドの下落は、ヨーロッパで
ビジネスを行なうラグジュアリーブランドに影響する可能性があると分析しています。
では、私たちの生活には、一体どのような影響が考えられるのでしょうか。
まず、EUとは欧州連合条約により設立されたヨーロッパの地域統合体のことで、
加盟国はヨーロッパの28ヵ国にも及びます
通貨をユーロに統一し、加盟国間の関税を撤廃し、行き来も自由にすることで、
経済的にも加盟国全体で一つの国家のようになっています。
そんなEUから抜けるということは、かなりのダメージになる。ということは容易ですよね
EUとイギリスの通貨の価値が下落することを恐れた投資家たちはユーロ、ポンドを売り、
安定した円の購入に走りました。
これによって急激な円高となり一時は1ドル99円台にまで急伸しました。
では、この背景を踏まえたうえで、住宅ローンを考えてみましょう
まず変動金利は、「下がる」というよりは「上がる要素がない」といった方がよいかもしれません
変動金利は「短期プライムレート」に連動します。
そして、「短期プライムレート」はどうやって決まるかというと、
銀行間で資金を融通するときに指標となる「市中金利」に連動します。
「市中金利」は日銀が金融機関(銀行)にお金を貸すときに設定している
「政策金利」によって決まります
0.5%をずっと保ってきた政策金利も、リーマンショック以降0.1%まで下落し、
現在もなお0.1%のまま推移しています
今回のEU離脱はリーマンショック並の影響があるといわれていますが、
すでにこれ以上下がらないところまで下がっているんです。
政策金利の下げ幅は、あと0.1%しか残っていないからです
日銀はさらなる金融緩和の必要性に迫られていますが、
政策金利に下げしろは殆ど残っていないため、下げることができないでしょう
固定金利はフラット35など超長期固定金利が下がる
住宅ローンの固定金利は、国債価格の上昇によって引き下げられると予想されています。
債券の値段が上昇すると長期金利は下落します。
債券の価格が下落すると長期金利は上昇します。
そうです
債券の値段が上昇すれば、長期金利は下落するんです。
ここでの金利とは利回りのことを指します。
投資した元本に対して、得られる利益が一年で何パーセントになるかという割合のことです。
7月のフラット35の金利は0.13%低下
住宅金融支援機構が今年7月の投資家向け国債の利率を発表しました
6月の債券利率=0.36%だったのに対して、7月の債券利率は0.23%と、
6月と比較して0.13%大幅下落しています
10年国債の金利は、日銀のマイナス金利政策をきっかけに既にマイナスとなっているため、
これ以上下がらないのでは?という見方もあります。
しかし、英のEU離脱が市場に与えた影響は大きく、一時的にさらに下がる可能性は十分あるといえます
今後のオススメは、フラット35などの全期間固定金利か、10年固定金利だといわれています。
今は固定金利が下がってほとんど変動金利とかわらないような水準です。
もちろん金利が上がるリスクはありません。
なので、一番のオススメは全期間固定金利が一押しのようです
このタイミングで、一度相談するのもありですね
タイミングを逃さないよう、動向をうかがいながら、準備をはじめましょう