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『電力自由化って、ほんとに知ってる?』
こんにちは
桜が開花し、だんだんと春めいてきましたね
最近ニュースなどでも話題ですが、
明後日の4月1日から『電力自由化』がスタートします
各社CMをし始めているので、何となくは知っている方も多いと思いますが、
実際はどこまでご存知ですか
不安はありませんか
そう聞かれると、案外知らないものでは
もう始まっちゃうと焦る必要はありません。
今から一緒に学んでいきましょう
まずは、現在の状況からおさらいしてみましょう
≪3月30日現在≫
住んでいる地域の電力会社から、独占供給されています。
なお、料金は政府の認可が必要となります。
要は、関東に住んでいれば → 東京電力
静岡に住んでいれば → 中部電力
沖縄に住んでいれば → 沖縄電力 ということです
このように、全国合わせて10社ありますが、
住んでいる地域で、供給される電力会社は決まっています。
では、明後日からはどうなるのでしょうか。
≪4月1日以降≫
電力会社の地域独占がなくなり、
好きなところから電力を買うことができるようになります
新たに参入する会社は、ざっと見積もっても253社あるといわれています
他の地域の電力会社、新規参入する電力事業者です。
新規参入の事業者には、ガス会社や通信会社、商社、風力発電会社等があります。
ソフトバンクでも「ソフトバンクでんき はじまる」ってやってますよね
まさにあれです
では、皆さんが疑問に感じそうな点を一つずつ見ていきましょう
Q.新規加入会社はどうやって各家庭に電力を供給するの
A.10社ある地域電力会社に利用料を支払い、その送電線を借りて、
各家庭へ電力を供給します。
Q.契約する会社によっては、供給が不安定になって、停電したりしないの
A.結論から先に言ってしまうと、停電することはありません。
『電力自由化』と聞いたとき、私もそう思い心配になりました。
しかし、電力供給の仕組みを知れば、安心できます。
電力が流れる送電線を川だと思ってください。
A社、B社、C社、D社が電力を流します。
すると小川から流れてきた電力は、やがて大きな川で混ざり合います。
そして、一つの大きな川となります
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
大きな川になると、もはやどの小川から来たものなのか、
判別するのは難しいですよね。。
デンコさんは、B社と契約していたとします。
B社が電力を供給できなくなりました。
しかし、大きな川には電力が流れています。
つまりデンコさんは、その川から普段通り電力を吸い上げることができます。
B社が供給できなくなったことを知った送配電会社は、
A社、C社へ、B社の分も補うよう指示を出します。
B社は補ってもらった分を各社へ支払います。
文字で語るより、図を見ていただいた方が早いかもしれません
図だとイメージしやすいですよね
このように助け合っているため、急に停電になることはありません
Q.では、どのように使った電力を計算しているのでしょうか。
A.『電力自由化』と切っても切れない関係にあるのが、
『スマートメーター』と呼ばれる装置です。
スマートメーターは、通信機能を持った電気使用量を計測する装置のことです。
今までは、係員が自宅にきて、使用料の検針をしていましたよね。
しかし、この装置では遠隔での検針が可能になります
電力自由化で新電力会社のプランに変更する場合、
まずお家のメーターをスマートメーターに取り替える工事が必要になります。
Q.スマートメーカーを取り付けるには、お金がかかるの
A.いいえ、かかりません
皆さん、だまされないでくださいね
取り付けでお金を請求されることはありません。
今、このスマートメーカー詐欺が増えています
また、「ブレーカーも同時に新しいものに変える必要があります。」と言って、
交換する必要のないものまで請求されてしまいます
スマートメーカーは、送配電会社の持ち物です。
皆さんの家に必ずメーターが付いているので私物に思いがちですが、
そうではありません。
怪しい訪問があった場合には、気をつけてください
色々な会社から、様々なプランが出てきていますが、
そんなに焦る必要はありません
まずは、家庭の支出で何が一番多いのかを整理しましょう。
それによって、通信会社と手を組んだ方がよいのか、
交通機関会社と手を組んだ方がよいのか、
セットにする相手が変わってきます。
また、現在IHではなく、ガスをお使いの方は、
乗り換えをしばらく待った方が良いかもしれません
なぜなら、来年ガス自由化のスタートが決まっているからです。
会社によって決まっていないところもありますが、
大体契約期間に縛りがあると思われます。
来年ガス自由化がスタートして、さらに競争激化が予想される中、
いざプランを変更しようとしたときに、思わぬ解約手数料がかかってくる危険があります。
電気・ガスの両方の自由化がスタートして、プランが一通り出揃ってからでも、
遅くないと思いますよ
それまでにじっくり考えて、一番お得なプランを選びましょう